東日本大震災から10年…

東日本大震災から10年。と言われても

区切りなんてつく訳がない…。通過点。

きっと20年経っても30年経ってもそれは同じ。


先月、お世話になった漫画家の飛鳥あるとサンから

月間ジャーナリズム2月号に寄稿したと連絡がありました。


飛鳥さんは岩手県在住で、以前

私とラジオ局をモデルにして漫画を描いてくれました。

当時、私はエフエム岩手釜石支局でパーソナリティをしていましたが、

途中からかまいしさいがいエフエムも兼任しており、

お話は、災害FMを題材にフィクションで描かれています。(実話も混ざっています)


震災から5年の時は、発災当時のことは

あまり思い出さないようにしていました。

嫌でも忘れられないですが、箱に鍵をかけてしまってあるというか。

日々、復興状況などを伝えていたこともあり

自然に前を見るようにしていたんでしょうね。

でもこの時に思い出しながらお答えしたことで涙が溢れてきて…。

そう。悲しみと向き合えておらず、

自分の本当の気持ちを伝えられていないとこうなるんだ。って。

あの時にちゃんと理解したのかもしれません。


飛鳥さんはとても丁寧に取材をしてくれて

とても素敵な作品☆彡になったので

私にとっては震災に真っ向から向き合ういい機会になりました。


でも、今回の飛鳥さんの文章を読んで

飛鳥さんもまた、葛藤などがあったようです。

喋り手と、漫画家とツールは異なりますが

”伝える”という広い意味では同じ。

飛鳥さんの漫画にはメッセージ性が込められています。

陸前高田の思い出の品や、大船渡の恋し浜ホタテデッキなども

題材として描かれていますので良かったらご覧になってみてください。


なかなか胸中吐き出せずにいる方もいると思います。

無理にとは言いませんが辛さが緩和できるなら…。

でも吐露すること自体が辛いならゆっくりと…。

いつも心は東北にあります。

新型コロナが落ち着いたら釜石に行きます。

最後に、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

『ゴーガイ!岩手チャグチャグ新聞社:明日へ(飛鳥あると)』

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